サラゾピリン500mgは、「サルファ剤」と呼ばれる薬剤の一種で、大腸で腸内細菌により分解され、体内に吸収されることで、
腸の炎症を鎮静化する医薬品です。
腸管粘膜に働きかけて、胃粘膜の潰瘍を修復する機能を持っています。とりわけ、潰瘍性大腸炎や限局性腸炎(クローン病)の治療に効果を発揮します。
サルファ剤は、細菌を死滅させる効能が認められる、化学物質の合成によって作られた合成抗菌薬と呼ばれる薬剤です。
サルファ剤は、ブドウ球菌やグラム陽性菌(グラム球菌の淋菌)、肺炎球菌、連鎖球菌、破傷風菌、大腸菌、赤痢菌、髄膜炎菌といった、様々な悪性菌に対抗する強力な抗菌力を持っています。
潰瘍性大腸炎や限局性腸炎(クローン病)は、腸の各所に炎症を引き起こす疾病で、この症状が慢性化して下痢や腹痛、血便等の症状が発生します。
特に、難病とされる限局性腸炎(クローン病)は、小腸や肛門に病症を発して、深刻な潰瘍が出来てしまいます。
本剤は、このような炎症を鎮めて症状を改善し、腹痛や下痢の症状を次第に良くしていきます。
サラゾピリンは、軽度から中等の症状が発生した際の寛解導入に処方される他、長期的な維持療法にも活用される医薬品です。
用法
通常、1日4〜8錠(主成分として2〜4g)を4〜6回に分けて服用します。症状により、はじめに毎日16錠(8g)を服用し、3週間後から次第に減量し、1日3〜4錠(1.5〜2g)を服用します。
ステロイド療法を長期間続けた場合は、4錠(2g)を服用し、徐々にステロイドを減量します。
必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。
ただし、次に通常に服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間から1回分を飲んでください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
副作用としては、かゆみや発疹、食欲不振、吐き気・おう吐等が報告されています。
ただ稀に、体全体に発疹が広がり、重症の皮膚症状に進行する危険もあるので、皮膚に少しでも異変を感じたら、服用を止めて、医師に報告してください。
また、重症化の心配はないものの、血小板や白血球の数が減少したり、血液成分に変調をきたす血液障害のリスクも報告されています。
異常なだるさや発熱、のどの痛み、皮下出血、歯肉からの出血等の異常を感じた場合は、特に注意してください。
注意事項
以前に薬を服用して、発疹やかゆみ等のアレルギー症状が起きたことのある方は、その旨を医師に報告してください。
また、妊娠中の方、或いは、その可能性のある方、腎臓障害、肝障害、血液障害、急性間歇性ポルフィリン症、気管支喘息をを抱えている方の服用は、厳重な注意が必要です。
尚、本剤を服用中の方は、定期的な血液検査を行ってください。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。