ラニジンは、過剰な胃酸の分泌を阻害して、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療に処方する医薬品です。
尚、先行医薬品であるザンタックのジェネリック薬となります。
胃酸は、摂取した食物を消化する機能の他に、胃や腸に侵入してくるバイ菌をその強力な酸性で殺菌すると言う、重要な役目も担っています。
ところが何らかの理由で胃や腸が弱っていると、この機能が胃粘膜を傷つけ、潰瘍や胃炎の原因になってしまいます。
ラニジンは、胃酸の過剰な分泌を抑制する働きがあります。本剤のこの機能によって、胃酸の胃粘膜への刺激が緩和され、胃潰瘍や胃炎を結果的に治癒することに繋がります。また、潰瘍や胃炎に伴う痛みも緩和します。
ラニジンは、一般的に「H2ブロッカー」又は「H2拮抗薬」(正式には、ヒスタミン受容体拮抗薬)と呼ばれる系統に属する医薬品です。この系統の薬は、胃粘膜ヒスタミン受容体(H2)を遮断して胃酸の分泌を抑える仕組みで、症状を快方に導く効能を有しています。
また、鎮痛剤の服用は、胃や腸に大きな負担をかけることがあり、これによって、胃粘膜等が傷んでしまう事がありますが、本剤は、このような鎮痛剤服用による胃壁の傷みの改善にも処方されています。
本剤は、比較的副作用のリスクも低く、高い効果認められているため、消化性潰瘍治療に広く使用されている医薬品です。
また、効き目が長く続くので、1日に1回か2回の服用で済むと言うメリットもあります。
用法
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合は1日2回、朝食後と就寝前に服用します。
1回につき150mg服用しますが、1日1回就寝前に300mg服用するという形にすることも可能です。
急性胃炎や慢性胃炎の急性憎悪期には朝食後と就寝前1日2回、1回につき75mgを服用します。
あるいは1日1回就寝前に150mgを服用するという形にもできます。
どちらも症状を見て適宜増減します。
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
本剤は、副作用の比較的少ない医薬品です。ただ、中には、肝機能値に異常が生じたり、便秘の症状を起こす方もいるようです。
また、ごく稀に、混乱や幻覚、不安感や無気力、けいれんといった、精神神経系の副作用が生じる可能性も否定できないとされています。
どんな副作用が発症するかは個人差があるので、本剤を服用して、通常と異なる症状を感じた時は服用を止めて、医師に報告してください。
注意事項
本剤や本剤に含まれる成分にアレルギーのある方、また持病を持っている方は、服用前に、その旨を医師に報告してください。
また、他に服用している薬のある方も、報告してください。
尚、腎臓の悪い方や高齢者は、薬の排出機能が悪く、薬の排出が遅くなるので、服用量や服用間隔に十分注意する必要があります。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。