ダラシンC 300mgは、有効成分クリンダマイシン塩酸塩が、細胞の体を作るリボゾームの働きを阻害し、細菌を死滅させます。リンコマイシン系の抗生物質で、先発薬になります。主に肺炎球菌など、グラム陽性菌強い抗菌力を持つお薬です。
大腸炎の副作用が多いため、軽い感染症には通常は処方されることはありませんが、クラミジアの治療には良く用いられます。
細菌は体内に侵入すると人間の細胞の栄養を吸収して、細胞を殺します。
その後で、細菌は自分のクローンを作ることで細胞分裂を繰り返していきます。
ダラシンCは、有効成分クリンダマイシン塩酸塩が、細菌の体を作り出すリボゾームの働きを阻害することで細菌を死滅させます。
主に、誤嚥性肺炎や、口腔内感染症で、咽頭炎や副鼻腔炎の患者に、ペニシリンアレルギーのある場合に処方されます。
市中獲得型MRSAや、表在性、深在性皮膚感染症にも処方されます。
酸素があると増殖できない嫌気性菌(偏性嫌気性菌)が原因の疾患は、その殆どが目立たない慢性病から始まります。
菌そのものが粘膜に常駐する日和見菌が原因である為、放置すると、歯周病や慢性中耳炎など難治性疾患から、肺炎、敗血病など命に関わる病を招きます。
こうした嫌気性菌が原因の疾患にも、強い抗菌力を発揮します。
ただしグラム陰性菌には効力を発揮しない抗生物質になりますのでご注意下さい。
また同系列の薬効を持つマクロライド系抗生物質(エリスロマイシン)と併用されますと、薬効が拮抗してしまいますので、併用はお避け下さい。
用法
成人で1日クリンダマイシン塩酸塩として150mgを服用します。
注意点としては次に服用するまで6時間以上の間隔を取ることです。
また、感染症には1回クリンダマイシン塩酸塩として300mgを服用します。
小児には体重1kgにつき1日クリンダマイシン塩酸塩として15mgを3~4回に分けて服用します。
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
主な副作用として、胃腸障害(下痢、胃もたれ、軟便、食欲不振、腹痛、むかつき、これらの症状から来る全身倦怠感や頭痛、悪寒)などが挙げられます。
強い抗菌力を持つお薬ですので、腸内環境が乱れることより起こる副作用になります。
1〜2日以内で収まらず、生活に支障が出るようでしたら休薬の必要がありますので、医師の診察を受けてください。
お薬は多めの水で服用する事をお勧めしております。
少ない水で服用された場合、稀に食道炎や食道潰瘍を起こす場合があります。
重篤な副作用として、大腸炎や間質性肺炎が挙げられます。
3日以上下痢が続く様でしたら、ただちに医師の診断を受けて頂きますようお願いします。
注意事項
以下の方は、このお薬を服用できません、ご注意下さい。
リンコマイシン系抗生物質に対し既往歴のある方、大腸炎などの既往歴のある方、全身状態の悪い方、食道通過障害(お薬の食堂停滞により食道潰瘍の恐れがあります)の方。
以下の方は慎重投与になります、服用前に担当医師とご相談下さい。
高齢の方、肝機能及び腎機能障害の方、アトピーなどアレルギー疾患をお持ちの方。
重症筋無力症の方、末梢性筋弛緩剤を使用中の方。
他にも飲み合わせに注意するお薬と疾患があります、詳しくは薬剤師にお尋ね下さい。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。